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茶室と露地

04.露地

​❙目次❙

はじめに  露地とは?  形式  構成  道具  中門  

めに

現在制作中

地​とは?  ​ ~

『露地』とは「茶室」に付随する庭のことで「茶室」と分けることなく人間世界から別世界の「茶室」へと導く『道』となり『路地』は「茶室」と一体となり構成されます。

 『路地』の字は、もとは家屋と家屋の間の道やお互いの家屋を結ぶ通路を表す『路地』、また『道すがら』という意味の『路次』を用いていたが江戸時代(1603-1868)中期頃より『禅』の意味をもたせ「清めの場」として『露地』の字へと変化したといわれています。

地​  形式​ ~

『露地』の形式の中でもっとも代表的なものは『[大名/利休七哲]織部流開祖/古田重然(織部) (1544-1615)』によって考案された「内露地」と「外露地」からなる『二重露地』の形式があげられます。

他に「内露地」「外露地」の区別のない『一重路地』や「内露地」「外露地」の間に「中露地」を設ける『三重露地』などがあります。

※『千家開祖/抛筌斎千宗易(利休)(1522-1591)』の頃は「露地口」の脇に「板縁」か「簀子縁」が設けられ「露地草履」に履きかえる場を「腰掛待合」とし「外露地」と「内露地」の区別がない『一重露地』だったという。

地  ​構成 ~

露地』の形式については前項にて述べましたがここでは『露地』を構成するには下記の要素が点在しそれらすべての集合体として『露地』が構成されます。

❙露地口❙

『露地口』とは『露地』の入り口のことをいう。

古くは「茶室」は「三居の躰」「市中の隠」と評され、日常世界から離れた別世界の境地とされていました。

『露地口』はそんな日常世界の出口であり別世界の入口ともされている。

一般的なものに『露地』の周囲に塀をめぐらせ門を付して引き戸を建てることが多いが、『露地門』を設えることもあります。

❙腰掛待合❙

『腰掛待合』とは客人が亭主の迎付けの際や懐石の後に一旦『茶室』を出る「中立」の際に腰を掛けて待機する場所をいいます。

また「内露地」「外露地」ともに『腰掛待合』がある場合、「内露地」にある場合は『内腰掛』、「外露地」にある場合は『外腰掛』と呼びます

座る場所は茶席に近い方から正客より順に座ります。

また『腰掛待合』の下座側の柱には「棕櫚帚」を掛けます。

❙棕櫚箒❙

『棕櫚帚』とは青竹の柄に「棕櫚」の葉を巻いた箒をいい、「腰掛待合」や「雪隠」「塵穴」などの周辺に『飾箒』として用います。

流派により寸法などが異なり「表千家」では穂先を切り揃えるが「裏千家」では自然のまま用います。

本来は亭主自ら茶事の都度に作り客人を迎える心構えとしていました。

❙雪隠❙

『雪隠』とは「露地」内の『腰掛待合』の近くに設けられた「便所」をいう。

『雪隠』には二種あり「外露地」にある『下腹雪隠』、「内露地」にある『砂雪隠』があります。

『砂雪隠』には投石と砂が清めて詰められ、「塵穴」があれば一、二枚の青葉を挿し「塵箸」を添えます

『砂雪隠』はあくまで客人への心くばりであり実際に用いることはない。

❙中門❙

『二重露地』『三重露地』にて『外露地』と『内露地』を仕切るための門。

❙石燈籠❙

『石燈籠』とは夜会などにおいて「蹲踞」をはじめ「露地」全体を照らし彩りをもたらす照明として用いる燈籠です。

また「露地」の景観との一つとしての役割も併せ持ちます。

元来は仏教と共に伝来したもので「献灯」と称し、社寺にて多く設置されていたものをその後「露地」で用いるようになったとされています。

形や寸法に特に決まりはなく現存するさ『石燈籠』にはさまざまな形が見られます。

❙雪井筒隠❙

『井筒』とは井戸の地上部分に設けた円筒状あるいは方形の囲みをいいます。

また『井筒』の上には竹の簀子をかぶせその上に銅の釣瓶を置きます。

「露地」の植栽への水やりなどの実用性以外にも「露地」を彩る景観としての役割も併せ持ちます。

❙蹲踞❙

『蹲踞』とは『茶室』の近くに設けられ、席入り前に手や口を清めるための「手水鉢」を中心に配された「役石」や「石燈籠」も含めた全体を『蹲踞』という。

「手水鉢」にて手水を使用する際に乗る「前石」を中心に左右に「手燭」を用いる際に「手燭」を置く「手燭石」、「湯桶」を用いる際に「湯桶」を置く「湯桶石(桶石)」を配置します。※流派により左右が異なります。

また「手水鉢」周辺の水が落ちる場所を「海」と称し、その「海」には「ゴロタ石」を敷き詰め「泡消石」として「丸瓦」を置きます。

また夜会用の照明として「石燈籠」が設置されています。

❙刀掛け❙

『刀掛』とは「茶室」に「躙口」が創案された際に同時に創案されたもので茶室内は「無刀平等」の精神から『茶室』の「躙口」の脇に設けられた「刀」を掛ける棚をいいます。

また『刀掛』の下には刀を掛ける際に乗る「刀掛石」が設置されており、やがて江戸時代(1603-1868)中期頃より二段の「刀掛石」を用いるようになりました。

しかし『刀掛』は今日では『意匠』として設けられることが多くなっています。

❙塵穴❙

『塵穴』とは露地内の「枯れ枝」や「落葉」「塵」などを拾って入れて置くために設けられた穴であるが客人が席入りの前に己の最後の心の塵を落とすべく『塵穴』を拝見して席入りをおこなう。

『塵穴』は広間の茶室では「角型」小間の茶席では「丸型」を用い『塵穴』の中には「覗石」が置かれ青竹の「塵箸」を添えて青葉を一、二枚挿しておきます。

また『塵穴』付近には内露地用の「蕨帚」を吊り下げます。

  ​道具 ~
❙棕櫚帚❙

『棕櫚帚』とは青竹の柄に「棕櫚」の葉を巻いた箒をいい、「腰掛待合」や「雪隠」「塵穴」などの周辺に『飾箒』として用います。

流派により寸法などが異なり「表千家」では穂先を切り揃えるが「裏千家」では自然のまま用います。

本来は亭主自ら茶事の都度に作り客人を迎える心構えとしていました。

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❙蕨帚❙

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❙塵箸❙

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❙塵取❙

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❙蹲踞柄杓❙

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❙露地傘❙

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  中門 ~

『中門』とは「外露地」と「内露地」がある「二重露地」において「外露地」と「内露地」を仕切る門をいいます。また「三重露地」の場合は「外露地」「中路地」「内露地」を仕切るために二枚の『中門』が必要となります。

下記に紹介します『中門』は外につながる「外露地門」や「庭門」に比べ簡易な作りの戸となります。

❙枝折戸❙

『枝折戸』とは『中門』の中でもっとも多く用いられる形で青竹を折り曲げて「枠框」としこれに割竹を両面から菱目に組んだものを蕨縄で結んでいます。

❙猿戸❙

『猿戸』とは一般的な「木の板戸」をいい、框のついた板戸で片木板を横張りにし用います。

『猿戸』の『猿』とは框に取付け柱などの穴に木片を突き刺す鍵のことを指します。また木片ではなく「掛け金」を用いる場合は『角戸』と称します。

❙中潜❙

『中潜り』とは屋根のついた「隔壁」で地面より膝の高さほどに「潜り戸」をつけ敷居をまたいで潜る門となります。

❙揚簀戸❙

『揚簀戸』とは一つの「露地」に二つの「茶席」がある場合に多く用いられる門で他に『半蔀』『撥木戸』『撥簀戸』などとも称されます。

二本の丸太柱の上に楣を取付けて丸太を枠として割竹を籠目や菱目に編んだ簀戸を吊り、突上竹でそれを押し上げて通ります。

❙梅軒門❙

『梅軒門』とは『表千家/残月亭』にある『中門』で「杉皮葺」や「藁葺」の切妻屋根で檜の堀立柱に両開の簀戸が付いています。

また門の両脇には『表千家五代/随流斎良休宗左(1650-1691)』好みの『随流垣』という細い横木に細い竹を張り付けた垣が付きます。

❙竹葺門❙

『竹葺門』とは割竹を屋根にした『中門』で『裏千家十一代/玄々斎精中宗室(1810-1877)』の好みとなります

❙編笠門❙

『編笠門』とは「柿葺」の屋根の門で「柿葺」の曲線が編笠に似ているのでこの名がある。

❙萱門❙

『萱門』とは「茅葺門」の総称で屋根は切妻・寄棟・入母屋とする。

格式は高く「露地門」として用いる場合もある

  石 ~

​現在制作中

❙石❙

現在制作中

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