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千利休宗易

03.利休の遺偈

❙ じめに​ ~ 最後の言葉 ~

前項にて千利休の生涯を振り返りましたが本ページの第3/10項では千利休が死罪を受入れ自害する際に遺した千利休最後の言葉を管理者なりの解釈も含めご紹介したいと思います。

❙ 偈とは?​ ~  ~

利休の遺偈を学ぶ前に遺偈とはどういう意味を持つのかをご紹介。

❚ 遺 偈 ❚
遺偈とは高僧が自らの死を前に弟子や後世に遺した

 

​❚ 偈 (遺偈) ❚
とは仏典中で詩句の形式をとり、仏の教えや仏・菩薩の徳をたたえるのに韻文の形式で述べたもので四字、五字または七字をもって一句とし、四句から成るものが多い。

サンスクリット語『gāthā』の音写の省略形。正しくはサンスクリット語『gāthā』を音訳して『偈陀(げた)』『伽陀(かだ)』、漢語では『頌(じゅ)』『讃(さん)』とも翻訳される。

​また『詩』と同形であるが,その題材が仏教的であることを特色とし、禅宗では禅僧が師家の啓発によって開悟したとき,その悟の心境を『偈頌』の形式をもって表現する。

❙ 休の遺偈​ ~ 最後の言葉 ~

じんせいしちじゅう りきいきとつ

人生七十 力囲希咄
わがこのほうけん そぶつともにころす

吾這寶剱 祖仏共殺
ひっさぐるわがえぐそくのひとつたち

提ル我得具足 一太刀
いまこのときぞてんになげうつ

今此時そ天に抛


千利休の遺偈につては正式な現代訳はありませんが管理者なりの現代訳を記してみたいと思います。

❚ 01 ❚
人生ここに七十年 えい!えい!えい!

この宝剣で祖仏と共に断ち切ろう

我は自らの得具足の一本の太刀を引っさげ、私は信念を持ち

今、まさに我が身を天に抛つ

❚ 02 ❚
七十年の人生、今まさに悟りの声を発する

私は宝剣をとり祖仏と共に自らを斬り、全てを受け入れる

私は迷いなくこの天に我身を解き放つ

❚ 03 ❚
私が歩んだ七十年の人生、もう心に迷いはありません

私はすべてを受け入れ一切迷うことなく仏と共に

天に召されます

はじめに
遺偈とは?
利休の遺偈
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