はじめての茶道
02.はじめてのお茶会
はじめに
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❙はじめてのお茶会 ~ ~
気軽なお茶会としては「大茶会・市民茶会」といわれるものがあります。
市町村や地域の自治体が主催で不特定多数を対象に文化会館やデパートなどの公共施設で行われるお茶会です。
難しい作法や服装を気にすることもなく、気軽に茶の湯に触れることが出来ます。
インターネットなどに情報が掲載されていますので、それを参考に直接会場に出向いて参加してみましょう。
もうひとつは、「大寄せの茶会」です。
大人数(300~500人)を対象にした茶会で、大茶会・市民茶会に比べると少し本格的な茶会になります。
一般の方も参加は可能ですが、三千家など流派に沿ったある程度の知識やマナーが必要になってきます。
裏千家でいえば淡交会といった茶道協会などが主催で、一般的には、濃茶席・薄茶席・立礼席または野点席の三席と、点心と呼ばれる軽い食事がセットになっており、この全ての席をまわることが前提となっています。
最近ではほとんどが会費制となっており、事前に茶券を購入しておきます。
お稽古をしている方であれば、その先生から購入させていただきます。
❙はじめてのお茶会 ~ さまざまな茶会 ~
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❙大寄茶会❙
茶会には様々な形式で行われているものがありますが、現代では多くの客人を招く「大寄茶会」が流行しています。
「茶道の入門者」や「初めて茶道」にふれる人には気軽に参加出来るため人気があります。
大寄茶会では一日に招く客人が多いので「亭主のお点前」や「道具の拝見」などの時間が省略されることもあります。
薄茶一服から濃茶、場合によって茶だけではなく「点心席」が設けられます。
点心席では、茶事に出される「懐石」を簡単にした軽い食事「点心」をいただきます。
「点心」は、作法が決められた懐石とは異なり気軽に楽しむことができます。
❙立礼❙
「立礼(りゅうれい)」とは、近代において野外など茶室以外のさまざまな場所でも点前ができるように考案された、各流派独自の点前棚を用い行う茶会及びその点前棚の総称です。(またその場所を“立礼席”とも呼びます。)
もちろん屋内でも使用することは可能であり、「ホテル」や「エントランス」・「学校」・「会議室」などスペースがある場所なら畳の上でなくても可能であり、茶室で行う正式な茶会よりもっと“茶道”を身近に感じることができる形態となっているので最近では「結婚式」・「企業の世界会議」などさまざまな場所で来賓をもてなすために盛んに行われています。
❙野点茶会❙
「野点(野点茶会)」とは屋外で楽しむ茶会の総称です。
炉・風炉の区別にこだわることなく、茶道具を持ち運べる茶箱や茶籠などのほか、立礼用の棚が用意されます。
屋内での茶道では細かい作法が重視されますが、それらを簡略化した気軽な催しの場合もあります。
❙はじめてのお茶会 ~ 茶会の流れ ~
ここでは一般的な「大寄茶会」での流れの一例をご紹介
❙一、受付❙
あらかじめ購入しておいた茶券を渡し、芳名録などがある場合は丁寧に記入します。
荷物は席中に持ち込まない方がよいので、コートなど、茶席で使うもの以外はまとめて風呂敷に包み預けるか、荷物置きの棚に収めましょう。
新しい足袋や靴下に履きかえ、時計やアクセサリー類を外すなど身支度を整えます。
受付で番号札を渡される場合もあるので、なくさないようにしましょう。
❙二、待合❙
茶席の大きさによって一回の入席人数が決まっているので、待合にて茶席に入る順番を待ちます。
ここでは座る場所に特に決まりはありません。
待合床にも掛物が掛けられているのでこの間に拝見します。
その日の茶会の道具立てが書かれた茶会記や、出される道具の箱書きなどがある場合はそちらも拝見しましょう。
❙三、席入り❙
案内に従って茶席に入りますが、席入りの際は入り口で扇子をひざ前に置き一礼してから入ります。
この時、お茶の心得のない方は席入りの前に経験者の方に先に入ってもらうようお願いしましょう。
席入りしたらまず、床前に進み、床の掛物とお花、花入、香合などを拝見します。
そして、点前座に進み道具の拝見をしてから席へ着きます。
客が大人数の場合は、数人で床を拝見したり、退出する前に拝見する場合もあります。
座る場所は、初心者の方なら中ほどのところに座るのがよいでしょう。
座ったら、扇子を後ろに置き帛紗ばさみは脇か後ろに置きます。
客全員が席に着くとお菓子が出されるので、自分の分を取って次の方に回してからいただきます。
その後、お茶をいただいてから道具を拝見します。
❙四、退席❙
連客同士であいさつを交わし退席しましょう。
受付で預けていた荷物を受け取り、身支度を整えて静かに退出します。
❙はじめてのお茶会 ~ 持物 ~
修練なさいます流派により各道具について寸法や色などの違いがありますので事前に先生にご相談の上ご確認ください。
❙帛紗❙
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❙扇子❙
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❙懐紙❙
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❙菓子楊枝❙
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❙古帛紗/出帛紗❙
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❙帛紗挟❙
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❙数寄屋袋❙
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❙小茶巾/小茶巾入❙
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❙袖落とし❙
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❙風呂敷❙
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❙鼻緒止❙
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❙その他❙
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❙はじめてのお茶会 ~ 服装 ~
男性がお茶会に行く場合、和服では無地の紋付きに袴です。
でも気軽にお茶会を楽しみたくでも、
これでは服装だけで敷居が高くなってしまいますよね。
そんなときは洋服でも大丈夫ですが、お茶会に洋服で行くときは最低限のマナーが必要ですので、簡単なポイントをご紹介します。
無地のスーツにネクタイ、襟付きのシャツにブレザー
こんな感じなら合格です!
お茶会にはカジュアルになりすぎない、オフィススタイルぐらいがちょうどいいでしょう。
注意したいのは靴下です。茶室に入るには白い靴下が基本ですので必ず綺麗な白い靴下を用意していきましょう!
茶会の服装(女性編)着物の場合
女性の場合、着物を着ることがお茶会の楽しみであったりもしますよね。
お茶会にはどんな着物がふさわしいか、簡単にご説明します。
お茶会には「染の着物に織の帯」を合わせるのが基本とされています。
訪問着、付下げに袋帯、江戸小紋に袋帯
こんな感じの着物なら合格というより、最高です!
でも、もっと気軽にお茶会に行きたい!というなら小紋に染の名古屋帯
江戸小紋に名古屋帯
こんな感じの着物でも気軽なお茶会なら大丈夫です。
ただし、白半襟、白足袋は基本です。
お茶室に入るときに足袋を履きかえるのが面倒なら、便利な足袋カバーを使うのもいいでしょう。
また、紬などの織の着物はお茶会には向きませんので避けましょう。
茶会の服装(女性編)洋服の場合
気軽なお茶会での着物をご紹介しましたが、さらに気軽にお茶会に行きたいという人は洋服でも大丈夫です。
でも、やはりこれにも最低限のマナーと押さえておくポイントがあります。
上品なスーツ、ブラウスにスカート
ワンピースこんな感じの洋服なら合格です!
注意するのは、あまり派手な色や柄ではないこと。
また、正座をすることが前提ですので、あまり丈の短いスカートはお茶会には向きません。
膝が隠れる程度の長さのスカート丈が良いでしょう。
同じように、パンツも好まれませんのでご注意ください。
女性も男性と同じようにお茶会にはカジュアルになり過ぎない
オフィススタイルぐらいがちょうどいいでしょう。
全体的に服装を上品にまとめて行くこともお茶会に行くマナーかもしれません。
お茶会の服装(男性、女性共通)
男性編、女性編に分けてお茶会の服装について考えてきましたが、男性、女性に共通して注意しなくてはいけないことがあります。
当たり前のことですが、ジーンズ、Tシャツ、サンダル、スニーカーなどカジュアル過ぎる服装はNGです。
あと、時計やアクセサリーもお茶会には向きません。
高価な茶道具を傷つけてしまわないとも限りませんので、
お茶室に入る前に外してください。
忘れがちですが、香水もやめておいた方が無難です。
お茶会では香りも楽しみですから、ほかのお客様の迷惑にならないようマナーに気を配りましょう。
気持ち良くお茶会を楽しめるように服装を気を付けたいですね。
まとめ
お茶会に行く服装について考えてみましたがあまり難しく考えることはなさそうです。
ただ、マナー違反になってしまうと困りますので、男性、女性、和服、洋服、それぞれのポイントだけはおさえておきましょう。
お茶は五感で楽しむ文化ですから、そのことを頭の片隅においてお茶会の服装を選ぶといいですね。
あまり難しく考えすぎずに、気軽にお茶会を楽しみましょう!
❙服装❙
着物ならより本格的なお稽古ができますがほとんどのお稽古場では洋服でのお稽古が可能です。
茶道における身だしなみの基本的な考えとして「畳を傷つけない」「道具を傷つけない」「点前・作法の邪魔にならない」を頭に入れておくことが大事です。
お稽古場に入った際には畳を汚さないために替えの足袋や白の靴下に履き替えるのが基本であり、時計や指輪、ネックレス、ピアス、携帯電話など柱や道具などを万が一にでも傷つける可能性のあるもは絶対に外すようにすることが大事です。
茶会などで装飾品や携帯電話などが予期せず突然外れたり落としたりして高額な道具を傷つけた例が多くあります。
また茶道の点前・作法を行う上ではミニスカートやタイトなズボンなどは正座の妨げになるために避けた方がよいです。他にもジーンズなどは正座時に畳を傷つける恐れもありますのでできるだけ柔らかい生地のズボンの方がよいです。
お稽古場によってはお稽古の際に洋服の上から着用するベルトや稽古着(ベスト)が常備されている場合もありますので事前にご確認ください。
❙身だしなみ❙
茶道においては茶室での空間を非常に大切にしています。
茶室においては日常を離れた「花の香り」や「香の香り」をはじめ「炭の音」など自然との調和が大事な要素となっています。
よって香水やコロン、整髪料などの匂いがきついものは調和を乱す要因になるために避ける必要があります。
また長い髪の場合も抹茶を頂く際や道具の拝見をする際にも邪魔になるので束ねておくのも礼儀の一つと頭に入れておきましょう。
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・臭いで減退させる
・スーツ
・スカート丈長め
・カジュアルな服装
・最低限のマナー 礼儀
・清潔感
❙はじめてのお茶会 ~ FAQ ~
こちらでははじめて「お茶会」に行かれる際によく聞かれますご質問をご紹介させて頂きます。
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