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茶道入門

08.茶席の着物

めに

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席の着 ~ 茶席の正装​ ~

茶の湯には【着物】がつきもので、茶席では男女共に【着物】が望ましいとされています。

【茶道】の世界では季節感を大切にするため【着物】はお茶会の時期や趣旨によって選ぶ必要があります。

また茶席で重要なのは亭主の心づくしのおもてなしであるため、そのもてなしを邪魔せず、茶会の風情やその空間にしっくりと調和するような、控えめでいて上品な華やかさが感じられる装いを心がけるとよいでしょう。
そのため、結婚式やパーティー等で着る艶やか過ぎる【訪問着】や豪華な【振袖】、きらびやかな【帯】などは茶会には向かないといわれています。
また、このような【着物】や【帯】などは【茶道】の精神にもそぐわないと思います。

お稽古をしている方であれば、【着物】を選ぶ際は基本的にご自身の先生にお尋ねするのが一番でしょう。

❙茶席の着物  男性​ ~

男性の場合、茶席での第一礼装は着流しに「十徳」を羽織ります。
「十徳」とは羽織に似た広袖の着物ですが、これは茶道の家元や宗匠など茶人だけのもので、一般の方は許可なしには着用できないとされています。
僧侶が着ていた「直綴」の転訛とも、茶の効用を説いた「茶の十徳」からの命名ともいわれています。

「十徳」の着用を許可されていない場合は「五つ紋」か「三つ紋」の着物に袴は「縞柄の仙台平」が茶会の装いに相応しいでしょう。

他に準礼装として黒以外の茶色やグレー・紺色など無地染めの紋付の着物と羽織に袴をつけます。

着物は羽二重や上質の白生地を染めたものに茶会のTPOに応じて染め抜きで五つ紋、三つ紋、一つ紋を入れます。

準礼装より格下の略礼装は紋付の羽織に袴をつけ着物には紋を入れないので袴をつけない場合を考えて着丈はぴったりに仕立てるといいでしょう。

袴は着物の素材感との組み合わせで落ち着きのある無地の御召か紬を合わせます。

また、懐紙と扇子は必ず持参し茶席に入る際は羽織を脱ぎ色足袋をはいていた場合は白足袋に履きかえましょう。

❙茶席の着物 ~ 男性 / ​季節​ ~

着物にも洋服と同じように夏服、合服、冬服にあたるものがあります。

❙袷❙

十月~五月に着る着物です。
裏地が付いているので暖かいのが特徴です。
羽織を着て席入りはできませんので、長着に袴を着けるのがよいでしょう。

❙単衣❙

六月、九月に着る着物です。
裏地が付いてない一枚仕立てですが、透けない生地でできています。
「袷」の表地と同じ素材のものでよいのですが、長襦袢と半衿は六月から九月まで絽や紗、または麻を使用します。

❙絽・紗・麻❙

七月、八月に着る着物です。夏場の一番暑い時期に着ます。
透ける生地で仕立てられており、裏地も付いていません。
合わせる帯は、同様に透けている帯を選びます。
袴地と角帯にも夏生地があるので、そちらを用意しましょう。

❙茶席の着物 ~ 男性 / 帯​ ~

男性の帯は女性の帯と違い種類が少なく「角帯」と「兵児帯」の二種類のみとなります。
基本的に「角帯」と「兵児帯」共に、着物・浴衣で共用ができます。

一般的に「帯」としてイメージされるのは「角帯」となり礼装から外出着まで幅広く利用できます。

しかし茶席では扇子をはさむため「角帯」が向いているでしょう。
素材は絹をはじめ木綿、麻、合繊など長着と同様に繊維文化の進化とともに増えてきました。また夏用の絽、紗、羅といった透ける素材のものもあります。

「兵児帯」は主にカジュアル用途でリラックス着に向いている帯となり生地が柔らかく幅広な為、締めた際に身体に負担がかかりません。
端絞りのものは、絞りが細かいほど高級です。

❙茶席の着物 ~ 男性 / ​袴​ ~

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=裂地=
❙仙台平❙

正式には「精好仙台平」といい宮城県仙台市で作られる絹織物です。
「仙台平」の袴は、礼装、正装に用いられ最も格が高いとされているので、正式なお茶会の装いとして相応しいでしょう。

=形状=
❙行灯袴❙

十月~五月に着る着物です。
中仕切りのない袴のことで、完全に筒状となっており、スカート型の形がちょうど行燈のようであるところからこの「行灯袴」という名があります。

❙馬乗り袴❙

中が二股に分かれており、裾裁きもよく歩きやすい袴です。
行灯袴と比べて一般的とされています。

❙茶席の着物 ~ 男性 / ​その他​ ~

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❙襦袢❙

襦袢は、着物用の下着で着物の着姿を整えるために大切なものです。
大別して、長襦袢、半襦袢、肌襦袢などがあり、色や柄は着物の色味に合わせて選びましょう。

❙半襟❙

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❙肌着❙

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❙腰紐❙

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❙履物❙

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❙茶席の着物 女性​ ~

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❙茶席の着物 女性 / 種類​ ~

茶席に着て行く女性の着物の種類には『訪問着』『付け下げ』『色無地』『小紋』といくつかありますが茶道で着る着物の基本は一つ紋の『色無地』です。
ですが、茶会の時期や会場などによって相応しい着物は異なります。
茶会には「茶事」「利休忌」などの茶会から気軽に参加できる大寄茶会まで色々あり趣旨によって着るべき着物も変わってきます。

❙留袖❙

留袖は、着物の中で最も格の高いものとされており、黒留袖と色留袖があります。
地色の黒いものを黒留袖といいます。
黒以外の地色で裾模様の着物を色留袖といい、既婚未婚を問わず着用できます。
色留袖を五つ紋付にすると第一礼装となり、三つ紋付や一つ紋付にすると訪問着のような準礼装となるため、格式のある茶会でも着用することができます。

❙訪問着❙

着物にも格がありますが、訪問着は留袖の次に格が高く、おしゃれ要素もあわせもち華やかに装える着物です。
未婚、既婚問わず着られ、格調高い古典柄や豪華なものは、一つ紋を付ければ色留袖と同格となります。
婚礼や重要な茶会等には、一つ紋付が相応しいです。
初風炉・口切り・初釜や、神社仏閣で行われる献茶式など、格式の高いお茶会には、訪問着や付け下げを着用します。

❙付下げ❙

付け下げは、反物のまま染付を行い、着た時に模様がすべて上を向くように描いたものです。
付け下げと訪問着は見た目がよく似ていますが、訪問着より軽い外出着とされており、シンプルなデザインが特徴です。
元々は訪問着よりも格下とされていたのですが、柄の華やかさや紋の有無によって訪問着と同格として着られるものもあります。
また付け下げも訪問着と同様、未婚、既婚問わず着用できます。

❙色無地❙

色無地とはシンプルな一色染めあるいは同色の裾ぼかしのある黒以外の無地の着物です。
家紋を入れることで訪問着や付け下げなどと同様に礼装として着ることもでき、家紋がなければ略礼装や普段着として着ることができるうえ、黒の帯をすることで略式の喪服とすることも可能です。
礼装として五つ紋を付ける場合もありますが、一般的には一つ紋を付けることが多く、茶会には一つ紋付が相応しいです。一つ紋とは、背中央に一つつけるものです。
また、紋をつけない場合はカジュアルな装いとなります。

❙小紋❙

小紋とは型紙を用い全体に文様が一方向に繰り返し描かれている型染めのきものです。 着物の格としては基本的にカジュアルな扱いのため、軽い外出着とされますが、カジュアルタイプから華やかなドレスアップタイプまで幅広く活用できるのが小紋の着物です。
ですが、柄が多種多様ですので模様の格によって着る場所を考慮する必要があります。
小紋の種類には、江戸小紋・京小紋・加賀小紋・紅型小紋と色々あり、それぞれに特徴のある柄や色使いがあります。
お茶席には「飛び柄」と言って小紋でありながら無地の部分も多く柄が飛び飛びに入れられている小紋のものや「草花模様」「茶屋辻模様」などが良いでしょう。
野点や大寄茶会などの気軽なお茶会には訪問着ほど改まらない晴れ着として広い範囲に着用できます。

❙茶席の着物 女性 / 帯​ ~

着物には様々な種類がありますが帯にも同様に種類と格があり長さや形柄の入り方によってさまざまな種類があります。
現在帯の種類として「丸帯」「袋帯」「九寸名古屋帯」「袋八寸名古屋帯」「京袋帯」「細帯(半幅帯等)」「兵児帯」の七種類があります。

❙袋帯❙

[寸法]幅30~32㎝×長さ約4m30cm以上
明治時代に丸帯の代わりにつくられた帯で、最も格が高く、一般的に「礼装用」と呼ばれる着物に用いられることが多くなっていますが、フォーマルからカジュアルまで幅広く使用できます。
表と裏に別の生地が使われており、袋状のつくりをしているのが特徴です。
主に二重太鼓に結びます。

❙名古屋帯❙

[寸法]幅約30㎝(八寸)または34㎝(九寸)×長さ約3m60cm
袋帯の次に格が高く織と染のものがあり準礼装から普段着まで織柄によって幅広く使用できます。
袋帯よりも長さが短いので、一重太鼓で結びます。
太鼓結びをしたときに太鼓になる部分は約30㎝の幅ですが、そのほかの部分が半分の幅になっているのが特徴で、軽く扱いやすいように作られており結びやすさも特徴です。

❙京袋帯❙

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❙半幅帯❙

[寸法]幅約15㎝(四寸)×長さ約3m60cm
幅の狭い細帯の中で、特に多く使用されるのが半幅帯です。
最も格が低い帯でカジュアルに使用でき、文庫結び、片蝶結び、貝の口など様々な結び方によりアレンジが楽しめます。
また、どんな時季でも使えるので一番便利な帯となっています。

❙兵児帯❙

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❙茶席の着物 女性 / ​その他​ ~

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❙帯揚げ❙

帯揚げは、お太鼓結びをする際、帯の形を整える帯枕を包んで隠し、帯山のかたち、帯結びをきれいに整える役目をします。
また、重くなった帯を支える役割もはたしています。

❙帯締め❙

帯締めは結んだ帯が崩れないように帯の上に結ぶ紐のことで、着物のアクセントとして装飾も兼ねています。

❙半襟(半衿)❙

半襟は、長襦袢や半襦袢といった着物用の下着に縫い付ける襟のことで、襟の汚れを防ぐという実用に加えて色のついたものを選べばおしゃれも演出してくれます。
茶席には基本的に白の半襟が相応しいとされていますが、華やかな茶会へ出席する際は控えめな刺繍の施された半襟でもよいでしょう。

❙襦袢❙

襦袢は、肌襦袢の上に着用する着物用の下着で、着物の着姿を整えるために大切なものです。
襦袢には、ワンピースのように長い長襦袢と、上下別になっている二部式の半襦袢と裾よけのセットがあります。
気軽なお出かけやお稽古には半襦袢と裾よけのセットが向いています。
素材は色々ありますが、着物と同じ素材の襦袢を選びましょう。

❙肌襦袢❙

着物を着る上で、一番はじめに身に着けるのが肌襦袢です。
長襦袢や半襦袢と同様に着物用の下着です。
肌に直接触れるため、汗を吸収しやすく肌触りのよいもので、自宅で洗濯できるものを選びましょう。

❙着付紐❙

着付けには、幅3~5㎝の腰紐と幅の広い伊達締めを使用し着崩れを防ぎます。
他に、ベルトの先端がクリップになっている着付けベルトや、伊達締めと同じ役割をしマジックテープで簡単にとめることのできる和装ベルトなど便利なものもあるので、これらを上手く組み合わせて着付けをしましょう。

❙帯板❙

帯締などを締めた時に、帯にしわが寄らないようにはさむもので前板ともいいます。
幅は14cmほどで、長さは様々なものがありますが40cmほどの短めのものがおすすめです。

❙帯枕❙

帯の丸みを整えるために使われ、主に名古屋帯でのお太鼓結び、袋帯での二重太鼓や飾り結びの際に用います。
帯枕はお太鼓結びが考案されてから使われはじめました。
様々な形や大きさの物がありますが、帯の結び方、年齢などによって使い分けます。
正装をするときや若い方には山が高く大きめのもの、気軽な外出や年配の方には小さめのものが相応しいでしょう。

❙足袋❙

茶席では白の足袋を履きます。これは礼装から普段着まで広く履かれています。
色のついた足袋を履いていた場合でも、茶席に入る前に必ず白足袋に履きかえましょう。

❙枕帯❙

着物の履物には草履と下駄があります。
基本的に下駄は浴衣などのカジュアルなものに合わせ、一方の草履は改まった訪問着などを着用する際に合わせるため、フォーマルな場所へは草履を履いていきましょう。
草履は、かかとが少しはみ出るくらいのサイズを選ぶと歩きやすく、おしゃれに履きこなせます。

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